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白い服が黄ばむのは、人間と同じ老化現象(酸化)だった!!

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春夏になると、つい手に取りたくなる白い服。
でも、去年お気に入りだった白が、なぜか黄ばんで見えてがっかり…なんてこと、ありませんか?

今日は、「白い服が黄ばむ理由」と「キレイに保つための対処法」をご紹介します。


白い服が黄ばむ主な理由

皮脂汚れや汗が原因
人の体から出る皮脂や汗の成分(たんぱく質や脂肪酸など)が、生地に残って酸化すると黄ばみにつながります。特に、襟元や脇の下は黄ばみやすいですよね。

洗剤の残りカス
洗濯のとき、すすぎが不十分だったり、洗剤が生地に残ったままだと、それも酸化して黄ばみのもとに。

紫外線や空気による酸化
着ている間に浴びる紫外線、そしてクローゼットの中でも、空気中の酸素によって少しずつ酸化が進みます。

生地の経年劣化
特にコットンなど天然繊維は、時間の経過とともに自然に劣化して、色がくすみがちになります。


黄ばみの原因のほとんどは『酸化』なんですね。
人間と同じ、酸化=老化、みたいな感じです・・・

素材による黄ばみの違いなんかもあるのかな?と思って
白の生地処理でどう違うかを調べてみました。

「晒し」と「オフ白」の違い

まず簡単にいうと、

  • 晒し(さらし)=限りなく純白に近い、真っ白!
  • オフ白=ほんのりクリームがかった、自然な白!

この違いは、
生地の「漂白の強さ」「染色処理」によって生まれているのです。

① 晒し(さらし)って何?

晒しとは、
綿(コットン)やリネンなど天然素材のもともとの色(生成り=少し黄みがかった色)を、
強い漂白処理で白くしたもの!

晒しのポイント

  • 強い**化学処理(漂白)**をしている
  • 素材に残る色素を抜ききって、真っ白に
  • 紫外線や酸化で黄ばみやすくなることも
  • 清潔感、ピュアな印象が強い

🌸豆知識:「昔は川の水で生地を長時間さらして白くしていたから『晒し』って言葉があるらしいです。」

② オフ白って何?

オフ白は、
天然素材の色(生成り)を少しだけ漂白して、
ほんのりクリームがかった白に仕上げたもの。

オフ白のポイント

  • 軽い漂白薄い染色で、あえて自然な風合いを残している
  • 優しく、柔らかい雰囲気
  • 黄ばみも目立ちにくい
  • 「ナチュラルな白」を演出したいときに選ばれる

晒しの方が黄ばみやすいのですね。
そしてその理由が”紫外線”ということがわかりました。
人間にとっても紫外線は大敵。衣類にとっても避けたいものであるようです。
紫外線がどういうふうに黄ばみの理由になるのか、さらに深ぼってみます。

晒しの白が黄ばみやすい理由

ポイントは2つ!

① 生地本来のバリアがなくなるから

天然素材(綿やリネン)には、もともと

  • ロウ成分(天然の油分)
  • タンニン(植物由来の色素)

が少し含まれていて、これが自然なバリアみたいな役割をしています。

でも、晒しのために強い漂白をすると、
このバリア成分も一緒に取り除いてしまう。

つまり、
生地がむき出しになって、外からの刺激(空気中の酸素、汗、汚れ)をダイレクトに受けやすくなる。
→ それが、黄ばみの原因に!


② 紫外線による酸化ダメージ

晒しで白くなった生地は、
紫外線を受けると酸化が進みやすい状態になっている。

紫外線って、肌にシミを作る原因にもなるけど、
繊維の中の分子も壊して変色させるのです。

  • 紫外線
  • 酸素
    = 酸化反応

この酸化反応によって、
生地の表面が少しずつ黄色〜茶色っぽく変わっていくのです。

🌸豆知識:「紫外線は『漂白の敵』。真っ白な生地ほど日差しに弱い☀️」

紫外線が白い生地を傷める仕組み

紫外線が生地にあたると起こる現象は、主に2つあります!


① 紫外線が繊維の分子を壊す → 分解・変色

  • 繊維(たとえば綿やリネン)は、セルロースという天然高分子でできています。
  • セルロースはたくさんの**結合(C-C結合やC-O結合)**でできた鎖(ポリマー)なんですが、
  • 紫外線のエネルギーはこの結合をぶち壊すくらい強い!

これを「高分子の分解」って言います。

💥つまり、紫外線にさらされると
→ 繊維のポリマーが切断される
→ 小さな分子にバラバラになったり、異常な分子構造ができる
→ 光の当たり方が変わって、黄色や茶色に見える変色が起こる!

🌸イメージ:「綺麗なパールネックレスがブチブチ切れてバラバラになる感じ」


② 紫外線が「活性酸素」を作り出す → 酸化ダメージ

紫外線に当たると、
繊維の中や表面に**活性酸素(スーパーオキシド、ヒドロキシラジカルなど)**が発生します。

この活性酸素が超やっかいで、

  • 生地に含まれる微量な油脂成分
  • 細胞のような天然成分(タンパク質、色素)

を酸化して、どんどん変色、劣化させていく!

要するに、
紫外線+酸素=「ダブルパンチ」で生地をじわじわ劣化させるのです。

🌸豆知識:「人間の肌も紫外線で老化するのは、これとほぼ同じメカニズム!」

なるほど・・・
紫外線が繊維の分子を破壊して、酸化が促されて劣化、黄ばんでいくということ。
黄ばみの原因を知ると、対処法もなんとなくスッと理解できそうな気がします。
生地も人間の肌と同じメカニズムで老化、劣化していくなんてびっくりだけど、納得。
とはいえ、晒しの白いシャツとかTシャツって清潔感あるし、いいですよね。
白、好きだからなるべく黄ばまないように着たいものです。

それでは最後、対処法についてのまとめをします!

白い服をキレイに保つための対処法

着たらすぐ洗う
皮脂汚れは時間が経つほど落ちにくくなるので、できるだけ早めに洗うのがポイントです。

漂白剤を活用する
酸素系漂白剤(液体や粉末)を使うと、色柄ものにも使えて、生地を傷めずに汚れを分解してくれます。週に一度くらい漂白剤をプラスして洗濯すると安心です。

洗剤とすすぎをしっかり
洗剤の量は適量を守って、すすぎはしっかり2回以上。残りカスを防いで、黄ばみを予防します。

直射日光を避けて保管する
しまうときは、なるべく直射日光を避けた場所へ。防虫剤も一緒に入れておくと安心です。

シーズンオフはクリーニングも検討
特にお気に入りの白い服は、シーズンの終わりにクリーニングしてから保管すると、次の年も気持ちよく着られます。


まとめ

  • 着こなし:なるべく紫外線に当たらないようにすること。
  • お手入れ:汚れは早めに洗い、酸素系漂白剤や中性洗剤でケア。乾燥は陰干しで!
  • 保管:直射日光を避け、通気性の良い場所で保管。

これで、春夏に白い服がもっと素敵に長持ちします!

参考になれば幸いです💗



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